ぷるなラボ・こけら落とし研究
(研究期間:2016年7月〜2017年3月)
概要(Abstract)
2016〜2017年にかけて、埼玉県のヨーガ療法スタジオにて、
ヨーガ実習前後の心理的・身体的変化をセルフチェック方式で測定した。
45名の参加者(27〜64歳)を対象とし、
・快―不快
・沈静―興奮
・リラックス―緊張
の3つの心理尺度と、改善したいと思う身体部位の痛み/違和感について、
ヨーガ実習前後で比較した。
その結果、心理・身体面の多くで 統計的に有意な改善 が確認された。
背景
現代日本では、ストレス関連疾患や慢性的な不調を抱える人が増えている。
ヨーガ療法は、身体・呼吸・情動・認知への包括的アプローチとして注目されている。
しかし、一般ヨガクラスに参加する人が実際にどのような心身変化を感じているか、
「その人の主観変化を直接、継続的に記録するデータ」は少ない。
そこで、ぷるなよがオリジナルの セルフチェックシート を開発し、
クラス前後の心身変化を定量的に測定した。
方法(Method)
● 調査期間
2016年7月〜2017年3月
● 対象者
ヨーガ教室に通う45名(男性2名、女性43名)
● 実施場所
ぷるなヨーガセラピー・スタジオ(埼玉県)
● 測定内容
- 心の状態(快適・沈静・リラックス)
- 気になる身体部位(肩、首、腰、頭、目、足 など14項目)
● 手続き
通常のグループレッスン内で、
実習前後にセルフチェックシートを記入。
結果(Result)
🔹 心の状態
3つの心理尺度すべてで、
ヨーガ後に有意な改善(p < .001) が確認された。
- 快―不快:t(44)=9.102, p<.001
- 沈静―興奮:t(44)=8.032, p<.001
- リラックス―緊張:t(43)=11.454, p<.001
🔹 身体的な不調部位
特に改善が大きかったのは以下:
- 肩(t(34)=8.214 ,p<.001)
- 首(t(30)=9.382 ,p<.001)
- 腰(t(26)=4.716 ,p<.001)
- だるさ(t(22)=8.043 ,p<.001)
- 足(t(21)=6.973 ,p<.001)
PC作業の多い会社員に、肩〜首の改善が顕著であった。
考察(Discussion)
ヨーガ実習によって
- 心の沈静化
- リラックス反応の促進
- 筋緊張の緩和
- 身体部位の痛み・違和感の軽減
が短時間で得られることが示唆された。
また、セルフチェックシートを使用することで、
実習者自身が 内受容感覚(interoception) に気づき、
心身の変化をより自覚する手がかりとなった。
結論(Conclusion)
本研究は、ヨーガ療法の即時効果を
心理・身体の両側面からシンプルに測定する予備的研究であり、
今後のSCED研究の基盤となる「主観的変化の捉え方」を示した。
ぷるなラボでは、この研究を出発点として
生徒さんをはじめ、すべてのヨガをする人たちのための
研究へと発展させる予定である。

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